エアコンの水漏れは、
比較的よくあるトラブルのひとつです。
多くの場合はドレンホースの詰まりが原因ですが、
中には想定外の原因で起こるケースもあります。
今回は実際の現場で経験した、
「結露が原因だった水漏れ事例」を紹介します。
■ 現場の状況
現場は某Sハウスの3階建て賃貸住宅で、
鉄骨コンクリートパネル工法の建物でした。
築3年ほどの比較的新しい建物で、
オートロック付きの物件です。
夏の非常に暑い時期で、
エアコンの水漏れが多発しているタイミングでした。
■ 最初の想定
エアコンの水漏れといえば、
ドレンホースの詰まりや汚れが原因であることが多いため、
今回も同様のケースと考えて現場に向かいました。
特に夏場は虫の侵入による詰まりも多く、
まずはその可能性を疑いました。
■ 調査の流れ
現場に到着すると、
エアコンは比較的新しく、
配管は壁内に隠された隠蔽配管でした。
ドレンホースの詰まりを確認するため、
ドレンパンに水を流してみたところ、
排水は正常に流れている状態でした。
しかし、
本体左側の壁にシミができるほどの水漏れが発生していました。
エアコン本体を少し壁からずらして確認すると、
左側の配管部分に大量の水分が付着していることが分かりました。
■ 現場での違和感
今回の現場で違和感だったのは、
ドレンの排水が正常にもかかわらず、
水漏れが発生していた点でした。
通常であれば詰まりを疑うケースですが、
この時点で別の原因を考える必要がありました。
■ 判断のポイント
こうしたケースでは、
「いつも通りの原因ではない」と気づけるかが重要です。現場では、
経験からくる違和感が原因特定のヒントになることも多くあります。
■ 現場のリアル
実際には、
エアコン本体の不具合を疑われることもありますが、
原因は見えない壁内にあることも多く、
判断が難しいケースのひとつです。
■ 原因
原因は、
壁内の隠蔽配管部分で発生した結露でした。
配管が上向きに施工されていたことと、
角部屋で外壁と内壁の温度差が大きくなったことで、
断熱材の性能を超えて結露が発生していたと考えられます。
その結果、
配管内部に水がたまり、
室内側へ漏れ出していました。
■ 対応内容
今回のケースでは、
既存の隠蔽配管の使用をやめ、壁に新たに穴をあけて、
露出配管でエアコンの再設置を行いました。
その後は水漏れも解消され、
正常に使用できる状態となりました。
■ なぜこのトラブルが起きたのか
このようなトラブルは、
施工条件や環境によって発生することがあります。
特に近年は気温の上昇により、
断熱材の性能を超えるケースも増えてきています。
現在では、
隠蔽配管用の断熱材も改良され、
結露対策が強化されています。
■ 電気工事士のワンポイント
エアコンの水漏れは、
ドレンの詰まりだけでなく、
配管内部の結露が原因になることもあります。
見た目だけでは判断が難しいため、
異常を感じた場合は早めに点検することが重要です。
■ まとめ
エアコンの水漏れは、
原因によって対処方法が大きく変わります。
今回のように、
結露が原因となるケースもあるため、
単純な詰まりと決めつけないことが大切です。
※不安な場合は無理をせず、専門業者に相談することをおすすめします。
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